新型コロナウィルス禍でも必要な歯科治療とは?
Stay home ! が合言葉の今日不要不急な場合を除き・・・とのことですが不要不急の判断は個人個人で異なるのではないでしょうか?
では歯科治療での不要不急な治療とはどのような治療を指すのでしょう?
臨床上その判断は各歯科診療所で異なりまた患者様との判断のずれが生じたり非常に難しいのが現状です。新型コロナウィルスの終息が長期化すればするほどその判断の重要度は増します。そこで患者様目線で必要と思われる治療の具体例を挙げてみましょう。
①虫歯、歯周病による激しい痛み
②親知らずの痛み
③歯の根の中に広がった感染による痛み、腫れ
④歯の破折による痛み
⑤歯の破折による審美障害
⑥歯の外傷、口腔粘膜の痛み
⑦かぶせ物、詰め物、仮歯の脱離
⑧重要な医学的治療に先立って必要な歯科治療
⑨痛み、機能障害のある義歯調整
⑩歯の着色
歯の着色を除きほとんど患者様の痛みなどの自覚症状を伴います。しかし歯科医師目線ではこれ以外に治療を中断せず継続的な治療が必要な患者様がいらっしゃいます。
※歯周病の治療中の方→(歯周病の主な原因である歯垢・歯石の除去を中断してしまうと歯周病の進行を止められないだけでなく約2ケ月放置することで治療前の状態に戻ってしまう可能性があります)
※歯周病治療後のメインテナンス・虫歯予防治療中の方→(歯周病も虫歯も時間と共に積み重なった細菌の塊が発症原因と分かっております。従って必要以上長期に放置されると広範囲の歯周病・虫歯の再発に繋がり結局は通院回数が増え外出頻度が増しコロナウィルス感染リスクが増し、また口腔内の細菌をコントロールしないとコロナウィルス感染による肺炎の重篤化にも繋がるとの報告もあります)
※歯の中の感染除去治療中の方→(歯の中に薬を入れたことで歯の中に広がった細菌が減り痛みが消えても知らぬ間に歯が欠けたり仮のふたがはずれたままですと更に歯の状態を悪化させかえって治療も長期化、治療後の予後も悪くなります)
ご覧のように症状がないからコロナウィルスが終息してからでも大丈夫、とは限りません。患者様によりその対応方法、放置可能期間も異なりますのでお一人で悩まずいつでもご相談下さい。